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UIターン就職を叶える!交通費支給オープンカンパニー活用術

UIターンとは?
就活が本格化する中で、「卒業後は地元に戻って働きたい」「生まれ育った土地ではないけれど、魅力を感じた地域で暮らしたい」と考える学生が増えています。
こうした進路の選択肢をまとめて表す言葉が 「UIターン」 です。
- Uターン:進学や就職で地元を離れた人が、再び地元に戻って就職すること
- Iターン:地元以外の土地に新たに移住し、その地域で就職すること
北海道の場合、首都圏や関西に進学した道産子が「将来は北海道に戻りたい」と考えるのがUターンです。
一方で、道外出身の学生が「自然豊かな環境や札幌の都市機能に魅力を感じ、移住して働きたい」と思うのがIターンです。
特に北海道は、UIターン先として高い人気を誇ります。札幌市を中心とした都市圏では、IT・サービス・メーカーなど多様な企業が集まり、道内外の学生にチャンスを広げています。
さらに「自然が豊かで生活コストも比較的安い」というライフスタイル面の魅力もあり、首都圏で学ぶ北海道出身の学生や、道外出身ながら北海道に憧れる学生にとって、有力な選択肢となっているのです。
しかし課題もあります。地理的な距離の問題から、「企業研究やインターン参加のために北海道へ行く交通費や宿泊費がネックになる」という声が多いのです。
そこで注目したいのが、オープンカンパニー参加時に利用できる交通費や宿泊費の補助制度です。
もし札幌や北海道でのUIターン就職を検討しているなら、きっと役立つ内容になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
補助制度比較表
近年、北海道の企業や自治体は、UIターン希望者を積極的に支援するために、交通費や宿泊補助を設けています。
特に札幌市を中心としたオープンカンパニーやインターンシップでは、以下のような補助制度が用意されています。
北海道・札幌で利用できる主な交通費・宿泊補助制度
制度名 | 対象者 | 補助内容 | ポイント |
札幌市の交通費補助 (さっぽろ圏UIJターン就職活動支援交通費補助金) |
・道外在住の学生 ・札幌UIターン就職センターに登録 ・札幌圏の企業面接・インターンなどに参加する人 |
往復交通費の半額 or 上限額 (例:関東12,000円、近畿14,000円など)を補助 |
・年2往復まで申請OK ・申請は参加後1年以内 ・予算がなくなり次第終了 |
民間企業の独自制度 (例:大手IT・地元銀行など) |
・全国の学生 (道外在学歓迎など、条件は企業ごとに異なる) |
航空券支給、交通費補助、宿泊費支給など | ・企業ごとに内容が異なる ・必ず募集要項を確認 |
大学との連携制度 | ・首都圏など一部大学の学生 (大学が自治体や企業団体と提携している場合) |
大学キャリアセンターを通じて交通費や宿泊費の一部補助 (例:上限2万円など) |
・制度の有無は大学次第 ・人数枠が限られるので早めに相談 |
表から分かるように、「地元出身者限定」だけでなく「道外から北海道に来たい学生全般」を対象とする制度も用意されている点に特徴があります。特に札幌市の助成制度は対象範囲が広く、道外在学の学生にとって心強いサポートとなっています。
札幌市の交通費補助制度の詳細は、札幌UIターン就職センター公式サイトをご確認ください。
体験者インタビュー
実際に交通費支給制度を活用してオープンカンパニーに参加し、北海道の企業を訪問した学生の体験談をご紹介します。
ケース①:首都圏在学の道産子学生
「航空券代の補助で帰省と就活を両立」
東京の大学に通うAさん(札幌出身)は、夏休みに帰省するタイミングで札幌市内のオープンカンパニーに参加しました。
「航空券代の一部が補助されたので、実家に帰るついでに複数の企業を訪問できました。首都圏の就活イベントではなかなか北海道企業の情報が得られないので、現地で社員の方と話せたのは大きかったです。」
ケース②:道外出身で北海道にIターン希望
「憧れの北海道で働くイメージが具体化」
大阪出身のBさんは、旅行で訪れた北海道に魅力を感じ、就職を機に移住を希望。札幌の金融機関が実施するオープンカンパニーに参加しました。
「交通費と宿泊費が支給されたおかげで、気軽に足を運べたのが良かったです。現場の雰囲気や働く社員のリアルな声を聞けて、北海道での生活が具体的にイメージできるようになりました。」
ケース③:オンラインとの併用
「現地参加とオンラインを組み合わせて効率的に」
首都圏の大学に通うCさんは、まずオンラインで説明会に参加。その後、交通費支給制度を使って札幌本社を訪問しました。
「オンラインだけでは分からなかった会社の雰囲気を肌で感じられました。制度がなければ二の足を踏んでいたと思うので、利用できて本当に良かったです。」
このように、交通費支給制度は『距離の壁』を取り除き、現地での体験を後押しする仕組みになっています。
参加までの手順
Step1:情報収集
まずは、興味のある企業やオープンカンパニーを探すことから始めましょう。
大学のキャリアセンターや本サイトを含めた就活サイトには最新の募集情報が掲載されているので、そこをチェックするのが効果的です。
この段階で、札幌市の交通費補助制度や大学独自の補助制度が使えるかどうかも併せて調べておくと、後の計画がスムーズになります。
Step2:制度の下調べ
行きたい企業が見えてきたら、支援制度について詳しく確認します。
たとえば、札幌市など自治体が実施している交通費補助制度(札幌市の補助制度詳細はこちら)、大学キャリアセンターを通じた連携制度、さらに企業が独自に用意している交通費・宿泊費の補助制度などです。
これらを把握しておけば、どの制度を活用すれば費用を抑えられるのかが分かり、実際の行動計画を立てやすくなります。
Step3:エントリー・申請準備
企業へのエントリーと並行して、補助制度の申請条件や期限を必ず確認しましょう。
札幌市の制度なら「札幌UIターン就職センターへの登録」が必要であったり、大学では「キャリアセンターへの事前相談」が必須の場合もあります。
こうした条件は制度ごとに異なるため、早めの準備が欠かせません。
Step4:スケジュール調整
実際に北海道へ行く際には、航空券や宿泊の手配が必要になります。自分で手配する場合は、後日の補助金申請に必要となるため、領収書を必ず保管しておきましょう。
制度によっては企業や大学が手配を代行してくれるケースもありますので、確認しておくと安心です。
また、複数社を訪問したい場合は同じ日程にまとめて参加すると効率的で、申請時の手続きもスムーズになります。
Step5:現地参加
制度を活用して経済的な不安を減らせれば、現地での参加に集中できます。社員との交流やオフィス見学を通じて、実際に北海道で働くイメージをつかむことができるでしょう。
せっかくの機会なので、現地でしか聞けない質問を事前に用意しておくと、より充実した体験になります。
Step6:申請と振り返り
オープンカンパニーやインターン参加が終わったら、忘れずに補助金の申請を行いましょう。
札幌市の制度では、参加終了から1年以内と期限が決まっているため、早めの手続きが安心です。その際、領収書や搭乗券などの証拠書類を添付する必要があるので、必ず保管しておきましょう。
申請を済ませたら、参加体験について振り返る時間を取ることが大切です。実際に企業を訪れて感じたことや学んだことをメモにまとめておけば、本選考のエントリーシートや面接で活かせます。
さらに「支援制度を活用して行動した」という事実自体が、UIターン就職に向けた積極性や行動力を裏付けるエピソードにもなります。
まとめ
北海道でのUIターン就職を目指す学生にとって、交通費支給オープンカンパニーは距離のハードルを下げてくれる大きな味方です。
- 首都圏や関西からの移動でも金銭的負担を軽減できる
- 実際に企業を訪問することで、北海道で働くイメージが具体化する
- 体験を本選考のESや面接に活かせる
オープンカンパニーは「企業を知る」だけでなく、UIターン就職の第一歩でもあります。ぜひ制度を上手に活用し、あなたの理想のキャリアと北海道での暮らしをつなげてください。