COLUMN
札幌で働きたい学生に
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- 自己成長
「なんとなくインターン」はもったいない。後悔しないための自己分析ガイド
なぜ今、自己分析が必要なのか
“なんとなく”ではもったいないインターンシップ体験
インターン、まだ行かなくてもいいかな?
大学生活の中で、そう思っている人も多いはずです。授業・バイト・サークルで忙しく過ごしていると、「就活はまだ先」と感じるのも当然です。
でも実は、インターンに参加する前こそ“自己分析”をしておくべきタイミングなんです。なぜなら、自己分析をしないまま参加すると、「結局何が得られたのか」「自分に合っているのか」がわからないまま終わってしまうことが多いからです。
インターンシップは、いわば“社会に出る前の疑似体験”。自分という存在を試す機会でもあります。けれど目的を持たずに臨むと、せっかくの時間が「ただ行って終わり」になってしまいます。
だからこそ、「自分は何を知りたいのか」「何を得たいのか」を明確にしておくことが、成長への第一歩なのです。
自己分析=「自分の取り扱い説明書」をつくること
「自己分析」と聞くと難しそうに思うかもしれません。でも本質はとてもシンプルで、“自分のことを一番よく知っているのは自分”であるという確認作業です。
例えば、次のような質問を自分に投げかけてみましょう。
- これまで一番頑張れたことは?
- その時、なぜ頑張れた?
- 逆に、やる気が出なかったときはどんなとき?
- どんな環境だと力を発揮できる?
これらを掘り下げていくと、「自分が大切にしているもの」や「モチベーションの源」が少しずつ見えてきます。つまり、自己分析は自分の行動パターンを知ることであり、これが後々「強み」や「価値観」という言葉に変わっていくのです。
インターン前に自己分析をしておくべき3つの理由
① 目的を持って参加できる
なんとなく応募したインターンシップでは、得るものがぼやけがちです。一方で、「自分はこの経験から何を知りたいのか」がはっきりしている人は、学びの深さがまったく違います。
たとえば、「自分はチームで動くと力を発揮できる」とわかっていれば、グループワーク型のインターンを選ぶなど、より目的に合った選択ができます。
② 自分に合う企業を見極められる
就活では、「この会社がいい」と思っても、価値観が合わなければ長く働けません。自己分析を通じて自分の大切にしたいこと(働き方・人との関わり方・やりがいの感じ方)を理解しておくと、企業選びの軸がぶれません。
「安定よりも挑戦」「一人で黙々よりチームで協力」など、自分の傾向を知ることが“ミスマッチ防止”にもつながります。
③ エントリーシートや面接で一貫性が出る
面接官が見ているのは、単なるスキルや経験だけではありません。「なぜそう考えたのか」「なぜその行動をしたのか」という“考えの軸”です。自己分析をしていれば、こうした質問にもスムーズに答えられます。
札幌での就職を目指す学生こそ、自己分析がカギになる
札幌には観光・IT・金融・製造・建設など、さまざまな業界が存在します。企業によって求める人物像が異なるからこそ、「自分は何を大切にして働きたいか」を明確にしておくことが重要です。
「地域に貢献したい」のか、「新しい挑戦をしたい」のか、その答え次第で、選ぶ企業も、活躍の仕方もまったく違ってきます。
自己分析を始める3つのアプローチ
① 過去を振り返る:自分の「行動パターン」を見つけよう
過去の経験は、あなたを映す鏡です。部活・サークル・アルバイト・ボランティアなど、どんな経験でも構いません。
ただ「やったこと」を並べるのではなく、
- なぜその活動を選んだのか
- どんなときにモチベーションが上がったか
- 挫折した時、どう乗り越えたか
を、丁寧に掘り下げましょう。
この「なぜ?なぜ?」を繰り返すことで、あなたの価値観の根幹が見えてきます。「チームで目標を達成するのが好き」「誰かを支えると頑張れる」など。それが自己PRや志望動機の軸になります。
② 現在を見つめる:今、ワクワクすることは何?
今の自分が「どんな瞬間に熱中するのか」を観察してみましょう。SNSでよく見ている話題、気になるニュース、好きな授業や嫌いな授業もヒントです。
「人と話すのが好き」なら営業・広報が向いているかもしれませんし、「データを分析するのが楽しい」と感じるならITや企画系の仕事が合っている可能性があります。
ここで大切なのは、「得意・不得意」で判断しないこと。自己分析は評価ではなく、“気づきの整理”です。自分の感情に向き合うほど、あなたの本音が見えてきます。
③ 未来を描く:3年後、どんな自分でいたい?
最後に、未来の自分を少しだけ想像してみましょう。3年後、どんな仕事をして、どんな人に囲まれていたいですか?
「ありがとう」と言われていたいのか、「自分のアイデアで世の中を動かしたい」のか、など。
具体的な職業を思い描けなくても大丈夫。大切なのは、理想の姿を“言葉にする”ことです。これが、インターンや就職活動で迷わないための“コンパス”になります。
札幌での就職を考えるなら:地域に根ざした「強み」を見極めよう
自分の特性を“札幌”という舞台とつなげる
「地元で働きたい」という気持ちだけでは、説得力に欠けます。「なぜ札幌で働きたいのか」を語るためには、自分の強みを地域と結びつけて考えることが大切です。
たとえば、
- 「人の話を聞くのが得意」 → 札幌の基幹産業である観光業でお客様の声をサービス改善に活かす
- 「コツコツ継続できる」 → 地域課題にじっくり向き合う
- 「アイデアを出すのが好き」 → まちづくりやイベント企画で新しい視点を発揮
このように、自分の特性を地域の特性に重ねていくことで、「札幌で働く理由」が自然に生まれます。
自分の専門と札幌産業の接点を探す
札幌には、観光・IT・ものづくり・金融など多彩な業界があります。ITを学んでいるなら「観光をテクノロジーで支える」、デザインを専攻しているなら「地域ブランドを発信する」など、自分の専門分野を地域の課題とつなげて考えると、進む方向が明確になります。
「この街で自分のスキルをどう活かせるか」。それを考えることが、エントリーシートでも面接でも、一歩先の説得力につながります。
自己分析の成果をインターン応募に活かす
ステップ① モヤモヤを整理する
「業界が決まらない」「志望動機が書けない」―そんな悩みの多くは、自己分析不足が原因です。自分の価値観が見えれば、「なぜこの業界に興味があるのか」が自然に言語化できます。
「人と関わる仕事が好き」と気づいたなら接客・営業系、「じっくり考えるのが得意」なら企画・分析職など、方向性が見えてくるはずです。
ステップ② 自分の物語としてES(エントリーシート)を書く
自己分析の結果は、“物語”として伝えるのがコツです。
- 経験を1つ選ぶ(例:バイトで後輩育成を頑張った)
- その中で発揮した強みを明確にする(例:根気強くサポートした)
- 企業の仕事とつなげる(例:地域の人を支える仕事で活かしたい)
この流れを意識すれば、「あなたにしか書けないES」が完成します。
まとめ:自己分析は終わりではなく“続けるもの”
経験を重ねるたびに、軸は変化する
自己分析をしてみると、「思っていた自分と違った」と気づくこともあります。でもそれでOKです。大切なのは、自分を理解しようとする姿勢です。
インターンを経験すれば、「人と関わる仕事が楽しい」「課題解決のスピード感が好き」など、また新しい気づきが生まれます。それを更新し続けることが、キャリア形成の“本当の自己分析”です。
自分の“今”を定期的に振り返る
おすすめは、月に一度、次の3つを書き出してみること。
- 最近ワクワクしたこと
- 頑張れた瞬間
- やりがいを感じた出来事
小さな発見の積み重ねが、将来のキャリアのヒントになります。
最後に:自己分析は「生き方を見つける地図」
自己分析は、就活のための作業ではなく、「自分らしく生きるための地図」です。迷った時は、この地図を広げてみてください。今まで歩いてきた道の中に、きっと次の一歩を示すヒントが隠れています。